ダーマペンとダーマローラーの違いは?
この記事では、ダーマペンとダーマローラーの違いについて解説しています。どちらもニキビ跡や毛穴の開きへの効果が期待できる美容医療の1つですが、似ているようで実は大きな違いがあります。「効果」「副作用」「費用」の観点からご紹介します。
ダーマペンとは?
ダーマペンとは、細い針を使って皮膚にミクロの穴を開ける美容医療法の1つです。針で刺された部分に傷ができますが、その傷を補修するためにコラーゲンやエラスチンのもとになる「線維芽細胞」が活性化します。その治癒能力を利用することで、施術前よりなめらかな美しい肌に仕上がるといわれているのです。
ダーマペンはどんな効果があるの?
ダーマペンは、以下の5つの肌トラブルに対して効果が期待できます。
- ニキビ跡やニキビ
- 小じわやたるみ
- くすみやシミ
- 毛穴の開きや黒ずみ
- クレーターや妊娠線
肌に針を刺すダーマペンは、その傷を治す段階でターンオーバーを整えて新陳代謝を促す効果が期待できます。肌が正常なターンオーバーであれば、古い角質や老廃物の排出を促し、保湿力が高まるなど多くのトラブルから肌を守ることができるのです。
ダーマペンのリスクや副作用とは?
ダーマペンは、皮膚にわざと傷をつけるので、出血や炎症が起こるリスクがあります。また、施術中は針を刺す際にチクッとした軽い痛みはあります。施術後24時間は、メイクやスキンケアができない点も要注意です。
ダーマペンの費用相場とは?
ダーマペンの費用相場は、1回につき約16,000円~22,000円です。顔のみの基本プランなら10,000円代で施術できるクリニックがほとんど。中には、3~5回セットで割引サービスを提供するクリニックもあります。
ダーマローラーとは?
ダーマローラーとは、細かい針がたくさんついたローラーを肌に滑らせて傷を作り、自然治癒力で肌をきれいにする治療法のことです。「小さい針で肌にマイクロの穴を開ける」「できた傷を再生する力を利用して美肌に導く」という点では、ダーマペンとよく似ています。
大きく違うのは、傷を作るまでの流れです。専用の機械で高速で針を振動させるダーマペンに対し、ダーマ―ローラーはステンレス製のローラーを使って人の手で動かしていきます。
ダーマローラーにはどんな効果があるの?
ダーマローラーで期待できる効果は以下の通りです。
- 毛穴やニキビ跡の改善
- 肌のハリや小じわの改善
- たるみや妊娠線の改善
- ターンオーバーの促進
傷を補修する際にコラーゲンが生成されハリや弾力のある肌へ導きます。さらに、ターンオーバーの促進をサポートしてくれるので、「毛穴」「ニキビ跡」「ハリ」「たるみ」にアプローチする効果も期待できるのが特徴です。
ダーマローラーのリスクや副作用とは?
ダーマローラーは、ダーマペンより治療後のダウンタイムが少し長めです。メイクは2~3日を目途に控えて、3~7日は保湿ケアをしっかりおこなう必要があります。副作用は、ダーマペンと同様に赤みが気になる程度で強い痛みはそこまで感じません。
ダーマローラーの費用相場とは?
ダーマローラーの費用相場は、顔全体でおよそ50,000円といわれています。初回割引が適用されるクリニックでも安くて30,000円程度です。ダーマローラーは、1~2週間おきに4回の治療を推奨しているので、「5回1クール」で料金設定しているクリニックもあります。
費用を抑えつつ
より効果を実感したいなら
ダーマペンがおすすめ
ダーマペンとダーマローラーの違いは、主に「施術方法」「費用」の2点です。ミクロレベルで一定の深さで穴を開けるのが難しいダーマローラーより、皮膚に垂直な状態で高速運動をおこなうダーマペンのほうが高い効果が期待できます。また、1回の費用もダーマペンのほうがリーズナブルなので、「皮膚の自然治癒力を利用して肌悩みを解決したい」という人はダーマペンがおすすめです。
東京医科大学医学部医学科を卒業後、麻酔科学講座入局。麻酔科退局後、「明治通りクリニック」皮膚科・美容皮膚科勤務。院長を務め、平成24年より「医療法人容紘会高梨医院」皮膚科・ 美容皮膚科を開設。院長として現在も勤務する傍ら、皮膚科・美容皮膚科関連記事やWebメディアなどの監修を行う。
クリニック公式サイト:https://www.takanashi-hp.com/hifuka/