ダーマペンの針は深い方が効果が高い?
ダーマペンは、極細の針を使って肌の再生能力を活発にし、さまざまな肌悩みに効果が期待できる人気の施術。針の長さや深さによって効果に違いはあるのでしょうか。今回は、ダーマペンの針の深さによる効果の違いやそれぞれの特徴について解説していきます。
ダーマペンとは
ダーマペンとは、肌の自己治癒力を促し、ニキビ跡の治療や肌質改善などさまざまな効果が期待できる美容施術です。
ペン型機器であるダーマペンには極細の針が先端についており、針で肌に小さな穴をあけることで肌の再生能力を高めます。ダーマペン4ではなんと毎秒1,920個もの穴を皮膚にあけることができるというから驚きです。
ダーマペンで期待できる効果
そんなダーマペンには、さまざまな美肌効果が期待できます。
- ニキビ跡
- クレーター
- 毛穴の開き
- 小じわ
- くすみ
- 色素沈着
ダーマペンによって肌のターンオーバーを正常に促すことで、このようにさまざまな美肌効果を得ることができます。
ダーマペンの針の長さ
そんなダーマペンの針は0.25mm~2.5mmで調整できるようになっており、目的や部位によって針の長さを調整できます。針によって効果に違いがあるのか、それぞれ詳しくみていきましょう。
0.25〜0.5mm
0.25mmはダーマペンの中でも一番短く、肌の非常に浅い部分(角質層)にアプローチします。ニキビの治療に多く使われ、肌のターンオーバーを正常化させるのに効果的な深さです。そのため、毛穴のつまりを改善する効果があります。
0.5mmは肌の表皮にアプローチすることで小じわやくすみ、たるみなどを改善します。目元の小じわなどは表皮のたるみが原因であることが多く、ダーマペンで効果的に施術を行います。
刺激やダウンタイムも比較的軽く、初めてのダーマペン施術を行う人でも挑戦しやすいでしょう。
1.0〜1.5mm
1.0mmになると、「基底層」にまで達する部位も出てくることから、ニキビ跡のほか、しわやたるみに対しても有効になります。1.5mmまでくるとメラノサイトが存在する基底層にアプローチできる針の深さとなり、色素沈着に効果的です。
2.0〜2.5mm
2.0mmまでになると基底層と真皮の間にアプローチできる針の深さです。ここではクレーター状になってしまったニキビ跡に効果的です。
2.5mmの針は、真皮にアプローチできる針の深さです。ここでは、毛穴の開きに効果を発揮します。毛穴の開きの原因は、主に皮脂の過剰分泌や加齢による皮膚のたるみですが、とくに加齢による毛穴の開きは、真皮のたるみが原因となります。そんな真皮層にアプローチすることでコラーゲンやエラスチンを産生させ、たるみを改善し、ハリツヤのある若々しい肌を目指すことができます。
ダウンタイムは?
針の深さによってダウンタイムが長くなる傾向があります。しかし、ダウンタイムは肌の状態や個人差によるところもあり、あくまで傾向として捉えておくといいでしょう。
ダーマペンは針を刺すところが深くなるほど痛みを感じやすくなりますが、麻酔をすることで痛みは軽減されるので心配はいりません。
目的によって針の長さを
かえるのがダーマペン
針の長さを自在に調整することで、幅広い肌悩みに応えることができるのがダーマペンの大きな特徴です。目的に応じて刺す深さを変えるので、針の長さによって効き目が変わるというわけではありません。ダーマペンの特徴を理解し、しっかりカウンセリングを受けたうえで施術内容を決めましょう。
東京医科大学医学部医学科を卒業後、麻酔科学講座入局。麻酔科退局後、「明治通りクリニック」皮膚科・美容皮膚科勤務。院長を務め、平成24年より「医療法人容紘会高梨医院」皮膚科・ 美容皮膚科を開設。院長として現在も勤務する傍ら、皮膚科・美容皮膚科関連記事やWebメディアなどの監修を行う。
クリニック公式サイト:https://www.takanashi-hp.com/hifuka/